主にゲームと映画

ゲームや映画に関する感想等を書きます。ネタバレはあります。

ニューダンガンロンパV3

V3クリアしました。ラストの展開など触れる所は多々あるけど、1・2と比べてキャラ同士の結束や、公式がテーマとして掲げる「嘘」というワードとほぼ同じ頻度で使われた「信じる」というワードも今回のテーマに相応しかった様に思う。嘘と真実が入り交じるコロシアイの中で、16人は何を信じるのか。

重要そうなキャラは2よりも増え、第一章の引き込み方はシリーズでも最高だと感じた。最終章でその裁判をやり直すという展開も今までになく、シリーズプレイヤーを飽きさせない姿勢は流石と言ったところか。

衝撃的なオチについては、2の時点で無印プレイヤーの度肝を抜こうとあの賛否両論な展開を使っていたワケで、今回もその延長だと考えている。ただそのぶっ飛び具合は二次関数的に大きくなっているが。まぁアニメを見た感じあれ以上続ける事も無さそうだし、世界観一新という方向性には沿ってるかと。

ただやはりずっと操っていた主人公や馴染み深いキャラ達が、様々な形でプレイヤーを否定するかの様な発言を重ねるのは、黒幕から与えられた絶望と割りきれるかどうかで賛否が別れそう。あんな発言をさせたからには公式からシリーズの完結作であるとハッキリ言うくらいの度量が欲しかった。

あと個人的にキーボがあそこまで活躍するのは合ってないと感じた。単純にそれまでの立ち位置と違いすぎるっていうだけだけど。それならあんなネタキャラではなくもっと真面目系にするべきだった様な。その点ゴン太は立ち位置と生きざまが上手いこと相乗効果を起こしていたと思う。

あまり賛否両論の片側に肩入れする様な意見は書きたくないけど、最後の展開について。自分はあまりのメチャクチャ具合に気持ち悪さすら覚えたけど娯楽でここまでの感情を味わえるのは凄い事だと感じたし、これに怒ってる人達は作品を嗜むのが上手でない様に感じる(自分が上手かは別として)。

様々な考察がなされているが、個人的にはオーディションは嘘説を信じたい。記憶や人格までもが作り物なんてやるせなさすぎるし、作中でも何度も繰り返された様に、そんなどうしようもない真実は信じたくないし、せめて、今存在しているキャラ達は色んな意味で「本物」であると信じたい。合理的に言っても、思い込みだけじゃ不可能なレベルの才能も発揮されてるしね。

 

(2017/02/19)