バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ
バックトゥザフューチャーシリーズ見ました。
パート1
とりあえずパート1。伏線回収がとても上手で、序盤で出た全ての要素が後の展開に繋がるので、とても綺麗なパズルを解いた気分に。またキャラの追い込み方とそこからの解決も凄まじく、どう切り抜けるかが本当に分からずハラハラしてしまった。
また、2及び3と比べた相対的な評価になるが、続編ではなく新規タイトルなのでそういったしがらみや制約に囚われる事なく、また続編の予定も無かったらしいので一作で綺麗に纏まっているのも高評価。ただあの冒険は続く的ENDはいいけどあそこまで具体的に問題提示してしまったら続編があると思われても仕方ない気はする。
あとは破いた手紙をどうやって読んだのかといった疑問はあるけど、この手のSFでは矛盾を追及しだしたらキリがないので気にしないようにする。
パート2
そしてパート2。この作品は1のオチの続きという制約のせいで、未来に行く下りが蛇足感があるけど、中盤からの1の展開を別視点から描いた新たな展開はお見事。構成がどんどん複雑化してくにも関わらず、非常に見やすく、誰もがその凄さに唸りを上げることだろう。
続きモノということで、オチは完全に3に持ち越しだし作品全体も1を見てないと十分に楽しめないのでやはりこのシリーズは三作揃って一つと扱うのが良さげ。
パート3
3は西部劇の時代で固定、登場人物の心情にスポットライトを当てる等過去二作とは毛色の違う作品。アドベンチャー映画としては良い出来だが、複数の時代をまたにかける、SF要素たっぷりなシリーズらしさは控え目なので賛否が分かれるかも。
とはいえ1、2と見てきた人はシリーズのフィナーレとしてこの作品を見る事が出来るので満足いく出来であろう(前述の評は飽くまでシリーズを一作ずつ比べた場合のモノ)。
2序盤でサラッと張られた伏線を忘れた頃である3終盤で回収するのもニクい演出と言えるだろう。
1は一作で完結してるから人にオススメするならまずはこの作品だろう。好みに合えば1の面白さを存分に活かした2を見て、そうなると必然的に3を見るしかないという。
(2015/12/29)