アイデンティティを観て。途中まではサスペンスの王道を辿る展開。しかし終盤直前で大きく路線を変える。この夢オチ的展開や真犯人の映像面でのシリアスな笑いを誘う感じは賛否両論だとは思う。
とはいえその衝撃的展開で真犯人から目を反らさせる構成はお見事。真犯人が登場した時は「しまった!」と思わされた。
皆はああいう目眩ましに気をとられたりしないのか気になる。「そういえばアレはどうなったんだ」って思える人は中々鋭いと思う。
しかし個人的には登場人物の共通点等は凄く盛り上がる要素だっただけにその理由付けがおざなりだったのは残念。
(2016/01/12)